好きか嫌いかはあなた次第。謎の「菱の実」を食べてみた
大人になると、初めての食べ物に出会うことって減ると思います。
ましてや、お食い初めでフォアグラを食べたという噂の私。
日本で出回るレベルの珍しい食べ物ならあらかた食べてきた自負があります。
そこで「菱の実」です。
クックパッドマートで売っていたので購入。もちろん食べ方は知りません。
調べたところ、菱(ひし)は蓮のように水中から茎をのばして水面に葉を広げる植物だそうで、
水面に浮かぶ葉の形が菱型であることが名前の由来とのこと。
果肉の実部分は、葉の下の茎の先についていて、栄養が豊富で「水中の落花生」とも呼ばれているそうです。
色は濃い紫色。ハート型というか、ピエロの帽子みたいなかたちです。
革部分は栗よりも分厚くてかたいです。
生では食べられません。ゆでると栗のような食感なんだとか。楽しみ。
まずは水につけてあくを抜きます。
洗った菱の実を、大き目のボウルに入れて水をたっぷり入れ、一晩寝かせます。
皮の表面がふやけてほろほろと崩れていきます。
一晩おいた菱の実は、ちょっとだけ皮がふやけたみたいです。
鍋に水を入れ、塩を2~3%ほど入れて沸騰させたら、
菱の実を皮ごと入れて15分ゆでます。
お湯の色が紫がかってきます。
茹で上がったら水に上げ、手で触れるようになったら皮をむきます。
剥けないので割りました。
レシピサイトでは皮をむく部分をさらっと書いてますが、
めーーーーっちゃくっちゃ大変でした( ゚Д゚)
フヤフヤになった皮もあるものの、ほとんどが硬くて手では到底剥けません。
キッチンバサミをハート型のお尻部分に入れて皮を切っていくとよさそうです。
(もっといいむき方あるなら教えてほしい)
一人で格闘して全部剥き切りました。
形をキレイに保って剥けたのはたった3つ。。。こうやってみると可愛い。
すぐに食べない分は、冷凍すればOK。
手始めに、オイルパスタに合えてみました。
菱の実の湯で加減が甘かったのかちょっとシャクシャク感が残ってしまいました。
そのまま食べたり炒めたりする場合は25分はゆでたほうがよさそう。
土っぽいような独特の香りがします。正直、あまりおいしくない……。
ところが炊き込みご飯にしてみると、これが大正解。
冷凍しておいた菱の実を、炊飯器に冷凍のまま入れて炊飯するだけ。
しっかり火を通すと中までホクホクの触感になり、いやな臭み、えぐみが消えました。
手間がすごくかかるのと、独特の香りが好き嫌い別れそうなので
家で食べるというよりは、ちょっといい和食居酒屋さんで
偶然見つけて食べる、くらいがちょうどいいと思います。